カタログ通販で全国各地の園芸愛好家に花き・花木(観賞用の植物など)をお届けする農園。注文が殺到する春〜初夏の1日は、朝陽が差さない早朝の収穫から始まり、収穫した植物の出荷、育成中の植物への水やり、タネまきや苗植えなど、作業は日没までおよぶ。出荷までの1サイクルに2〜3カ月を要するが、約5,000平方メートルの耕地を効率的に活用する術は見事で、年間に出荷される植物はおおよそ600種類に達する。谷農園の植物はカタログ通販のほかに、旬菜市などの直売所でも少量ながら販売されている。
育てた植物をガーデニング専門店などに卸すのではなく、カタログ販売を通じて直接お届けするのが谷農園のスタイル。指定された日にベストな状態でお届けする育成術は、30年近くの経験を有する谷農園のなせる業である。お客さんが楽しく育てられるように逆算しながらの調整は、通常の農家ではなかなか真似できない点。芽吹いたばかりでもダメ、花が完全に咲いていてもダメなので、育成には感覚を研ぎ澄ませながらの絶妙なさじ加減が要求される。
マリーゴールドやコスモス、パンジーなどを始め、1年間で栽培される観賞用植物は驚きの約400種。ビニールハウス内には、色とりどりの植物で埋め尽くされた空間が広がる。観賞用植物のほかに栽培されているのが野菜。もちろん、一般的な野菜農家とは異なり、谷農園の役目は難しいとされる本葉が出るまでの育成にある。こちらも約200種類と多品種で、注文数が少ない品種にも丁寧に対応。『キューピット』と呼ばれる家庭菜園向きのメロンや、あまりお目にかからない『黒とうもろこし』、健康食品として知られた『タイガーナッツ』など、珍しい野菜の栽培についても豊富な経験と実績がある。
ロスを少なく抑えるための上質なタネや苗の選別、植物に応じてブレンドされる土作り、天候に合わせて調整される水やりなど、こだわりが随所に見られる谷農園。タネが発芽して少し成長すると、硬貨サイズのセルからこぶしサイズのポットに植え替えられるが、繊細さが必要となるこの行程はすべて手作業で行われる。1日あたり3,000〜5,000個を移植しながら、外見だけでなく根のにおいに至るまでチェック。不良品を取り除く作業にも余念がない。ビニールハウスは標準的な仕様とは異なる作業効率を重視した特注品で、温度や湿度が容易に調整できるスグレモノ。土を混ぜ合わせたり、それをセルに詰めるなど、機械に任せられる作業については自動化が進められている。
住所:〒610-0112 城陽市長池里開109
就業時間:4:30〜19:00 (繁忙期)
※京都府立大の研究データにより表示
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城陽市役所まちづくり活性部商工観光課商工観光係
電話: 0774-56-4018 0774-56-4019
ファックス: 0774-56-3999
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