創業は大正9年にまで遡る伝統ある染色加工のプロフェッショナル集団。戦後の繊維産業をともに支えた大同マルタ染工の染色事業部門を加え、平成20年に前身である黒川工業から現在の黒川ダイドウとなる。白生地から製品反物まで一貫生産できる黒川ダイドウのような設備は、国内では片手で数えられるほど。東京ドーム1個分弱の敷地に設置された大規模な機械システムは圧巻で、その染色能力は幅1mから1.6mの白生地を1日6万ヤード(約54km)というのだから驚きである。出荷先の中心は衣服や下着、布団などの製造メーカー。確かな技術力に裏付けられた黒川ダイドウブランドは、国内はもちろん、アメリカやヨーロッパなどの欧米諸国からも支持されている。
品質を高く保ちながら1度にたくさん染色できる点が黒川ダイドウ最大の強み。一貫生産体制ならではの柔軟な対応力も他社には真似できない売りの1つで、当然ながら価格や納期の面においても優位性は大きい。環境保全のための取り組みも積極的で、染色に使用した水の浄化設備を保有。広々とした食堂や金魚が泳ぐ巨大水槽など、スタッフのくつろぎ空間も確保されている。染色の経験がゼロでも1からきちんと教えてもらえ、同じ城陽市内の久津川地区に社員寮もあるので、地方から上京した人も安心して働くことができる。
『cocca』や『荒川』の婦人服、『ワコール』のナイトウェア、『アズ』の男性下着、『西川布団』の寝具など、黒川ダイドウの染色反物から作られる製品は国内で広く流通。パッチワークやキルトが盛んなアメリカでも黒川ダイドウブランドの広まりが見られる。ハワイのアロハシャツも、実はそのほとんどが黒川ダイドウの染色によるもの。これらは黒川ダイドウの確かな技術力が海外でも認識されている証拠である。
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