城陽市内の見学できる古墳
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城陽市内の見学できる古墳(10カ所)
城陽市は『古墳のまち城陽』といわれるほど古墳が多く、特に城陽市北部にかけての丘陵や扇状地上には、古墳時代をとおして100基以上の古墳が築造されました。これらの古墳をまとめて「久津川古墳群」と呼びます。久津川古墳群は、広範囲に多くの古墳が築かれたことや、古墳時代前期から後期にかけて連綿と古墳が築かれたこと、山城地域最大級の前方後円墳「久津川車塚古墳」が築かれたことが特徴的な古墳群です。この中から、現地見学のできる古墳を10カ所紹介します。
芝ヶ原古墳 【国指定史跡】
所在地:城陽市久世芝ヶ原
3世紀前半、卑弥呼の時代につくられた最古級の古墳です。前方後方形の古墳で、後方部は東西約21m、南北約23mあります。後方部の中心には埋葬施設である組合式木棺が納められ、貝輪(腕輪)をかたどった銅釧や銅鏡、玉類などが出土しており、中でも銅釧は完形で出土した全国で唯一の形のものです。
上大谷古墳群 【市指定史跡】
所在地:城陽市久世上大谷
3世紀前半から7世紀にかけてつくられた前方後円墳2基、方墳8基、円墳10基からなる古墳群です。現在は、横穴式石室1基を移築保存したものを含めた11基が古墳公園として保存されています。出土した銅鏡3面も市指定文化財に指定されています。
※写真は移築した17号墳の石室
尼塚古墳
所在地:城陽市寺田尼塚
4世紀後半につくられた40m×37mの方墳です。埋葬施設は粘土槨で、銅鏃(青銅製の矢じり)や玉類・鉄製品とともに筒形銅器が出土しています。筒形銅器は槍の石突き(槍の柄の端の部分)として使用されたと考えられます。
現在は、墳丘の一部が保存されています。
尼塚6・7号墳
所在地:城陽市寺田大谷
尼塚古墳群は、4世紀後半につくられた前方後円墳1基と円墳5基、8世紀初めにつくられた円墳1基の7基からなる古墳群です。
現在は、6・7号墳の円墳2基が公園として保存されています。
下大谷1号墳
所在地:城陽市久世下大谷
5世紀前半につくられた1辺18mある方墳です。埋葬施設は、墳丘中央部に粘土槨(第1主体)、これに並んで西側に埴輪円筒棺(第2主体)の2つがあります。埴輪円筒棺からは15歳前後の少年と推定される人骨が出土しています。現在は、公園として保存されています。
久津川車塚古墳 【国指定史跡】
所在地:城陽市平川車塚
5世紀前半につくられた南山城地域最大級の前方後円墳です。3段に築かれた墳丘には葺石と埴輪が並べられ、周囲には2重の濠がめぐります。全長272m、墳丘の長さは約175m。長持形石棺が出土し、中から鏡7面、甲冑、玉類が見つかっています。南山城地域を支配した大首長の墓と考えられています。
丸塚古墳 【国指定史跡】
所在地:城陽市平川車塚
5世紀前半につくられた全長104mの前方部が短い帆立貝形の前方後円墳です。墳丘には葺石と埴輪が並べられ、濠がめぐります。高さ約1mの大きな家形埴輪が出土しています。久津川車塚古墳を築いた大首長を支えた有力者の墓と考えられます。
芭蕉塚古墳 【国指定史跡】
所在地:城陽市平川茶屋裏
5世紀中頃につくられた前方後円墳で、2段に築かれた墳丘には葺石と埴輪が並べられ、周囲には濠がめぐります。濠を含めた全長は 161m、墳丘の長さは114mあります。久津川車塚古墳に葬られた大首長の次の代の大首長の墓と考えられます。久津川古墳群最後の大型前方後円墳です。
※私有地のため立ち入りはできません。周辺の道路から見学してください
久世小学校古墳 【国指定史跡】
所在地:城陽市久世芝ヶ原
5世紀中頃につくられた直径27.5mの円墳です。2段に築かれた墳丘には葺石と埴輪が並びます。家・蓋・甲冑・靫(矢を入れるもの)の形をした埴輪や朝鮮半島でつくられ運ばれた把手付短頸壺(陶質土器)が出土しています。芭蕉塚古墳を築いた大首長を支えた有力者の墓と考えられます。
黒土1号墳 【市指定文化財】
所在地:城陽市中黒土
6世紀後半につくられた南北約30m、東西約26mの楕円形の円墳で、現在は中天満神社の境内にあります。南山城地域で最大級の横穴式石室(全長約9.5m)をもち、須恵器、土師器、耳環(耳飾り)、馬具などが出土しています。古墳時代後期に新たに地域を治めた首長の墓と考えられます。
お問い合わせ
城陽市役所教育委員会事務局 歴史民俗資料館
電話: 0774-55-7611
ファックス: 0774-55-7612
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