ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

城陽市

あしあと

    所蔵資料紹介「着せ替え人形」

    • ID:9524

    SNSへのリンクは別ウィンドウで開きます

    当館の所蔵する玩具資料の中から、人形に関する資料をご紹介します。

    着せ替え人形

     日本の人形を代表する市松人形は、木製の頭部と手足を胡粉塗りで仕上げ、布製の胴体に付けて作られています。元々は着せ替え人形として衣装をつけない状態で売られ、購入者が衣装を作って着せていました。時代が下るとこわれやすい市松人形は観賞用へと用途が変わっていき、着せ替え人形としてはセルロイドやソフトビニール製の人形が人気となりました。戦後はアメリカからバービー人形やタミー人形が輸入され人気となりましたが、日本のタカラ社からリカちゃんが発売されると、バービー人形を上回る大人気となりました。

    1 昭和初期の着せ替え人形

     着せ替え人形は小さな子どもでも扱いやすい10cmから15cmくらいの大きさです。衣装をつけない下着の状態で販売されていました。市松人形の流れを受けたおかっぱ髪の人形と、洋風の髪型の人形があります。

    2 人形のタンスと水屋

     小さな人形用の家具で、木で作られています。あっさりとした作りながら、戸を開けたり閉めたりできました。水屋の中の食器は固定されています。

    3 タミーちゃんとペパーちゃん人形 昭和30年代

     アメリカのアイデアル社から発売されたタミーちゃんは、同じ頃発売されたバービー人形とともに大人気となった人形です。ちょっと大人っぽい顔と、大人顔負けの豊富な着せ替え用の衣装がそろっているのが特長でした。後に妹のペパーちゃんも発売されました。

    4 タミーちゃんとペパーちゃんのパンフレット

     パンフレットには様々な衣装を着たタミーちゃんとペパーちゃんが載っています。女の子たちはこのパンフレットをながめては、次に買ってもらう着せ替えのお洋服を選んで遊んでいたのでしょう。このパンフレットも鉛筆やペンでしるしがつけてあります。

    5 スカーレットちゃんとカンナちゃん人形 昭和41年(1966年)

     アメリカ生まれのバービーとタミーの人気をうけて、日本初のファッションドールとして昭和41(1966)年に中嶋製作所から発売されたのがスカーレットちゃんです。少し日本的な顔立ちでバービーやタミーと並ぶ人気となりました。タカラよりリカちゃんが発売された翌42(1967)年には妹のカンナちゃんも登場しました。

    6 リカちゃんの羽子板 昭和42年(1967年)~

     リカちゃん人形は、昭和42年にタカラから発売されました。日本のこどもたちに身近に感じられるように、当時流行していた少女マンガのヒロインのような顔立ちや、小さなこどもの手の中におさまる大きさを考慮して作られました。発売から2年後の昭和44年(1969年)にはバービー人形の日本での売上を上回り、その後時代の変化に伴って顔立ちやヘアスタイル、プロポーションなど仕様を少しずつ変え、現在まで着せ替え人形の代名詞として人気を不動のものにしています。リカちゃんのキャラクターを用いた関連商品も販売されていました。