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城陽市

あしあと

    所蔵資料紹介「ちょっと昔の暮らしと道具たち」

    • ID:9604

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     冬季企画展では、小学校3年生の社会科「昔の道具と人びとのくらし」の学習単元に合わせ、昭和30年代前半の茶の間やかまどを再現展示をしています。当館の所蔵する民具資料の中から昭和の茶の間で使用されていた民具をご紹介します。

    家族団らん茶の間の風景

    1 テレビ

    テレビ

     日本のテレビ放送は昭和28年に始まりました。初期のテレビは非常に高価なものでしたが、昭和34年の皇太子殿下の御成婚がテレビで中継されたのがきっかけとなり、一般家庭にもテレビが広がりました。

    2 踏み台

    踏み台

     木でできていて、高いところのものを取ったり、高いところに上がったりする時に使った箱型の台です。穴があいていてゴミ箱に使うことができました。

    3 ラジオ

    ラジオ

     日本でラジオの放送が始まったのは大正14年です。初期のラジオは真空管ラジオでしたが、昭和30年にトランジスタラジオが登場して、軽量・小型化が進みました。

    4 ダイヤル式電話機

    ダイヤル式電話機

     かけたい相手の番号のダイヤルを回して電話をかけます。それぞれの数字のところに穴があいていて、この穴に指を入れて時計回りに回転させます。指止めにあたるまで回し、指を離すとダイヤルは元の位置にもどるので、これを電話番号のけた数だけ繰り返します。

    5 ちゃぶ台

    ちゃぶ台

     皆で囲んで食事をするための食卓です。4本の脚が折りたためるものも多くありました。ちゃぶ台が使わるれ前は、ひとりずつ箱膳を使って食事をしていましたが、大正頃から家庭にちゃぶ台が普及し、家族がひとつの食卓を囲んで会話しながら食事をするように変わっていきました。

    6 火鉢(ひばち)

     室内に置き、中の炭を燃やしてじんわり暖める道具です。陶製、木製、金属製などあり、形も丸や四角などいろいろあります。中に炭を入れ、その上で炭を燃やします。やかんなどをかけるための五徳、火箸、炭ならしとセットで使います。

    7 火箸(ひばし)

    火箸

     火鉢などで燃えている炭をはさむのに使った金属製の箸です。炭箱から火鉢に炭を移す時などにも使いました。

    8 十能(じゅうのう)

    十能

     火箸と一緒に使います。おき(赤くおこった炭火)は火箸でそっとはさんで十能の上にのせて運びます。かまどにたまった灰をかきだすのにも使いました。

    9 台十能

    台十能

     熱い炭を入れたまま畳の上に置けるように、下に木製の台がついています。

    10 炭入れ

    炭入れ

     使いかけの燃えて赤くなっている炭を十能に乗せ、火消し壺に移して冷やしたものを消し炭といいます。軟らかい消し炭は火付きがよいので、さまざまな火種として用いられました。冷やした消し炭は炭入れに入れて保管され、使う時は七輪などで赤くなるまで火を起こし、また台十能に入れて火鉢などへ運びました。

    11 灰式寝炉(はいしきしんろ)

    灰式寝炉

     木炭の粉末に麻殻、桐灰などを混ぜて紙筒に詰めた懐炉灰を金属容器の中でゆっくり燃焼させる暖房具で、主に寝る時にふとんの足元に置いて使用されました。

    12 豆炭あんか

    豆炭あんか

     豆炭とは石炭や木炭などの粉をかためてできたものです。火をつけた豆炭を中に入れて、その熱で温める道具です。湯たんぽと同じようにふとんの中に入れて使用しました。

    13 やぐらごたつ

    やぐらごたつ

     木製のやぐらの中に火鉢を入れ、移動できるようにしたこたつです。木でできたやぐらの中に火鉢に火のついた炭や豆炭を入れ、上にふとんをかけて、手や足を入れて温まりました。

    14 湯たんぽ

    陶製湯たんぽ
    金属製湯たんぽ

     陶製や金属製のかまぼこ型や甲羅型の器の中に熱湯を入れて用いた暖房器具です。火傷をしないように、布でくるんでふとんの中に入れて使いました。