高齢者に注意してほしい病気やけがについて、予防行動のポイントをまとめました(予防救急)
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予防救急とは
救急車を呼ばなくてはならないような病気や、けがをしないよう、日頃から注意し心がける意識や行動を「予防救急」といいます。
救急車で搬送される事例の中で、高齢者に起こりやすい事故は「ほんの少しの注意」や「事前の対策」といった日頃の「意識」や「行動」で防げることがあります。
事故予防の意識を高めていただくことで、病気や、けが等を未然に防止し、ご自身や大切なご家族が安全で健やかな生活を送っていただきたいという願いから「予防救急」を推進します。


転倒・転落事故
高齢者のけがで1番多いのが、住み慣れたはずの自宅内において、滑りやすい廊下での転倒や階段等の段差での転落です。転倒した時、手や足が骨折しやすいのも高齢者の特徴です。
予防方法
1 室内の段差をなくし整理しましょう。
2 階段や廊下・浴室に手すりを設置しましょう。
3 階段等に滑り止めを設置しましょう。
4 靴下は滑りにくいものを履きましょう。


入浴中の事故
入浴する際には、熱中症等の病気や転倒して怪我をしたりすることがあり最悪の場合、死に至ります。このような病気や怪我は年間を通して起こっていますが、特に外気温が下がる冬場は注意が必要です。
入浴中の病気や怪我(特に外気温が下がる冬場)には、ヒートショック、熱中症、転倒があります。
【ヒートショックとは】
温度の変化が大きくなると発生しやすくなります。冬場は、リビングなどは暖房で暖かく、脱衣所などは寒いままというような環境のご家庭も多いのではないでしょうか。このような環境は、ヒートショックが起こりやすい環境です。血管は、暖かい場所では広がり、寒い場所では縮まる性質を持ちます。そのため、寒い脱衣所から暖かい浴室に移動すると血管は広がり、結果として血圧が急激に下がってしまいます。血圧が急激に下がることで、脳に血液が届かなくなり意識を失ってしまいます。湯舟の中で意識を失ってしまうと、顔が湯舟に浸かってしまう可能性があり、最悪の場合は窒息して死に至ります。
予防方法
1 浴室でのヒートショックを防ぐために、脱衣所を温め浴室との温度差を少なくしましょう。
2 熱中症にならないために、高温での長時間の入浴を避けましょう。
3 滑りやすい環境であることを認識し、手すりなどを上手に使い転倒を防止しましょう。
4 飲酒後の入浴や長時間の入浴を避けましょう。
5 入浴は家族が起きている時間帯に、声をかけてから入りましょう。
詳しくは、消費者庁ホームページ(別ウインドウで開く)をご覧ください。


食事中の窒息・誤嚥
加齢と共に食物を噛む力や、飲み込む力が低下するため食事中に喉に物が詰まるといった窒息や誤嚥(ごえん)が発生しやすくなります。
特に餅やパン、肉等は注意が必要です。
予防方法
1 食べ物は細かく調理しましょう。
2 少しずつ、ゆっくり、よく噛んで食べるようにしましょう。


熱中症
熱中症は屋外の暑い環境下で起こりがちと思われているかもしれませんが、屋内においても多く発生しています。
予防方法
1 こまめに室温を確認し、エアコンや扇風機等を活用しましょう。(高齢者は暑さを感じにくい場合があります。)
2 のどの渇きがなくても水分補給をしましょう。(高齢者はのどの渇きを感じにくい場合があります。)
3 少しでも調子が悪いと感じたら、家族の方に相談しましょう。
4 マスクを長時間着けていると、熱がこもり熱中症になりやすいと言われています。
詳しくは、環境省の熱中症予防行動(リーフレット)(別ウインドウで開く)をご覧ください。


こんな時には迷わず119番
【脳卒中を疑う症状】
1 体の左右どちからかが動かせない。しびれる。
2 ろれつが回らない。普段どおり話せない。
3 ふらつく。立てない。歩けない。
4 経験したことのない頭痛。
【心臓病を疑う症状】
1 突然の激しい胸の痛み。
2 長時間続く、動悸、息切れ、冷や汗、めまい。
3 痛む場所が移動する。
詳しくは、消防庁の救急車利用リーフレット(別ウインドウで開く)をご覧ください。


家の中での危険な場所を再確認しましょう。
事故防止に下記リーフレットをお役立てください。
お問い合わせ
城陽市役所消防本部・消防署救急課
電話: 0774-54-0150
電話番号のかけ間違いにご注意ください!