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城陽市

あしあと

    着衣着火の事故にご注意ください!

    • ID:6843

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    着衣着火にご注意ください!

    着衣着火とは

     調理中にガスこんろの火が袖口に燃え移るなど、何らかの原因で着ている服に火が付くことを「着衣着火」といいます。

     また、腹部などに燃え移ると大変危険で、重い火傷や死亡に至る可能性があります。「着衣着火」は、ちょっとした不注意で誰にでも起こりうる現象であることから、火を取り扱う際には注意が必要です。

     住宅内での「着衣着火」の原因となりやすいものは、ガスこんろ、ろうそく、ライター、ストーブ、たばこなどです。中で最も事故が多く発生しているのはガスこんろによるものです。

     特に高齢者は被害の程度が重くなる傾向があり、理由として加齢に伴い身体機能が衰えるとともに、ガスこんろの青い炎が見えにくくなる要因がありますので、高齢者が火を取り扱う際は特に注意しましょう。

    着衣着火の事故事例

     具体的な事故事例を紹介すると、次のとおりになります。

    1. やかんを火にかけガスこんろの奥に手を伸ばした時に着ていた服の腕部分に火が付いた。
    2. 仏壇のローソクの火を付けたまま供え物を下げようとした際に袖口に着火した。
    3. 首にスカーフを巻いたまま、ガスこんろに火を付けたら垂れ下がったスカーフに着火した。
    4. 調理中に換気のため窓を開けようと手を伸ばしたら、ニット製の着衣の腹部に着火した。
    5. 石油ストーブを囲んで話し込んでいたら洋服の裾が燃え出した。
    6. たばこを吸おうとしてライターを使用した際に、首に巻いていたマフラーに着火した。
    7. 屋外でたき火をしていたら、炎が風にあおられ洋服に火が付いた。

    着衣着火を防ぐための注意点

     着衣着火の事故から身を守るための注意点は、次のとおりです。

    1. 袖口に火が付く事例が多いので、特に調理するときは、燃えにくい防炎加工されているエプロンやアームカバーなどを使用する。
    2. ガスこんろなどの機器を使う際は、マフラーやストール類を外すように心掛ける。
    3. 火を取り扱うときは、裾や袖が広がっているものであると着火しやすいので着用を避ける。
    4. 着衣の表面が起毛していたり、炎が燃え広がりやすい素材の衣類は、わずかな炎の着火で短時間に衣類の表面を炎が走る「表面フラッシュ現象」を引き起こし非常に危険であるため、燃えやすい素材の衣類を着ているときは十分気を付ける。
    5. 鍋等の底から炎がはみ出さないよう、適切な火力に調整する。
    6. ガスこんろの奥には調味料など、料理の途中で手に取る物を置くのはやめる。
    7. ガスこんろの火を付けたままにして、ガスこんろ越しの作業はやめる。

    着衣着火してしまったときの対処法

     衣類に火が付いた場合、手ではたいて消すことは困難です。

     水道の水、流しの洗い桶の水、花瓶の水、飲み物など、近くにある水を火にかけてください。

     近くに水がない場合は、「ストップ!ドロップ&ロール!(止まって、倒れて、転がって)」という、着衣着火時の対処方法があります。

    ストップ(止まって)

     衣類に火が付いたまま走ると、かえって火の勢いを大きくするので走っては絶対にいけません。その場に止まります。

    ドロップ(倒れて)

     地面に倒れこみ、燃えているところを地面に押しつけるように。体と地面をくっつけます。

    ロール(転がって)

     ゴロゴロ転がることで、衣服に付いた火が地面と当たって広い範囲を窒息消火します。転がるときは、両手で顔を覆うようにしてください。顔への火傷を防げます。

    燃焼実験を行いました

    ライターを使用して、ブラウス右側裾に接炎させる

    燃焼実験1

    3秒経過:ブラウス右側裾に着火する

    燃焼実験2

    7秒経過:火が立ち上がっていく

    燃焼実験3

    13秒経過:右側腋窩部まで延焼拡大する

    燃焼実験4