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城陽市

あしあと

    窒息事故に注意しましょう!!

    • ID:913

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    窒息事故は年間を通じて発生しており、また、窒息の原因となる食べ物の種類も、「肉」「こんにゃく」「パン」「ゼリー」「飴」などさまざまですが、日本ではお正月にお餅を食べる文化があるため、この時期に窒息事故が多く発生する傾向があります。
    では、窒息事故を起こさないようにするにはどうすればよいでしょうか?また、窒息事故が発生した場合、どう対処すればよいのでしょうか?

    1 窒息事故を予防するには

    窒息事故は、どの年齢の方にも起こる事故ですが、中でも高齢者や小児に多いのが特徴です。その理由としては、噛む力、飲み込む力が弱く、また、詰まりかけた時に咳をする反射が弱いということがあります。
    窒息事故を予防するために、以下のことに気をつけましょう。

    • 餅や肉などは、食べやすい大きさに小さく切っておきましょう。
    • ゆっくりよく噛んで食べましょう。
    • お茶や水なども用意し、水分と一緒に食べるようにしましょう。
    • 食事は家族みんなで食べましょう。

    2 窒息事故が起きてしまったら

    「のどが詰まったの?」と尋ね、声が出せず、うなずくようであれば、窒息と判断し、以下の手順で対応してください。

    1.傷病者に「咳」をするように促し、周囲の人に119番通報を依頼する

    咳ができなくなった場合、以下の方法で異物除去を行ってください。

    1. 背部叩打法(はいぶこうだほう)
       手の付け根で肩甲骨と肩甲骨の間を力強く連続して何度も叩きます。叩くことによって、肺の空気が圧縮され、その勢いで異物を出すという方法です。傷病者の体位は側臥位(傷病者が自分の方を向くようにする)や座位、立位で行います。
    2. 腹部突き上げ法(ハイムリック法)
       まず、傷病者に「背中側から処置する」ことを伝え、傷病者の背部に位置します。次に、両腕を傷病者の背部から抱えるように回し、片方の手で握りこぶしを作り、その親指側を「傷病者のへそより上でみぞおちより下」の部分に当てます。もう一方の手で、その握りこぶしを上から握り、すばやく手前上方に向かって圧迫するように突き上げます。横隔膜を押し上げることにより、肺の空気が圧縮され、その勢いで異物を出すという方法です。
      注意
       
      妊婦、乳児に対しては、腹部突き上げ法は行ってはいけません
      ポイント
       
      ・腹部突き上げ法と背部叩打法の両方が実施可能な状態で、どちらか一方を行っても効果がない場合は、もう一方を試みてください。
       ・異物が見えないときは、口の中に指を入れると異物を押し込んでしまうことになるので、無理に指で異物を取り除こうとせず、腹部突き上げ法と背部叩打法を繰り返し行ってください。
    3. 反応(意識)がない場合は、心肺蘇生法を行う 
       反応がない場合、あるいは最初は反応があったが、応急手当をしている途中で反応がなくなった場合、119番通報がまだであれば119番通報をし、その後は、心肺蘇生法の手順に基づき、処置を行ってください。
      1.傷病者を仰向けにして、気道確保を行い、口対口人工呼吸を2回行います(人工呼吸がためらわれる場合は省略可)。その際、口の中に異物が見えれば、傷病者の顔を横に向け、異物を指で取り除きます
      2.その後は、胸骨圧迫心臓マッサージを30回と人工呼吸2回を、繰り返します。

    気道確保と口対口人工呼吸

    傷病者を仰向けにし、額に片手を当てて頭部をのけぞらせ、もう一方の手の人差指と中指の2本をあご先に当て、あご先を上げて気道確保してください。口対口人工呼吸を行う際は、気道確保を行い、額に当てている方の手の親指と人差指で傷病者の鼻をつまみ、口を大きく開けて傷病者の口を覆い、傷病者の胸が軽く上がる程度の量の呼気を、1秒間かけて吹き込んでください。人工呼吸は2回行います。

    胸骨圧迫心臓マッサージ(成人)

    傷病者の胸の真ん中(両乳頭を結ぶ線の真ん中)に、重ねた両手を置き、肘をまっすぐに伸ばして手の付け根部分に体重をかけ、傷病者の胸が4~5センチ沈むくらい、強く垂直に圧迫します。これを、1分間に100回のテンポで30回連続して絶え間なく圧迫します。圧迫と圧迫の間(圧迫を緩める時)は胸がしっかり戻るまで十分に圧迫を解除してください。

    応急手当の講習会について

    消防本部では、応急手当の講習会を開催しています。
    講習会では訓練人形を使用し、心肺蘇生法などの応急手当をみなさんに実際に行ってもらい、習得していただきます。目の前で人が倒れれば、戸惑ってしまうのは当然ですが、一度でも体験しておけば、いざという時に迅速な対応ができると思います。
    講習会を受けてみませんか?応急手当講習会の開催については、「心肺蘇生法・AEDを用いた応急手当講習会」のページをご覧ください。