■■■体験学習■■■
五里ごり館(城陽市歴史民俗資料館)は、毎年1月下旬から常設展示室で小学3年生の社会科に合わせて昔の暮らしを紹介する展示を行っています。このコーナーは、毎年多くの小学校が課外授業の場として利用しています。資料館では、展示解説をするときは、単に資料の説明をするだけでなく、クイズや劇を取り入れながら民具を紹介しています。また、実際に道具を使って「糸紡ぎ」や「縄ない」などの体験学習を開催しています。
■展示解説■■■■■■■■■■■
■民具の紹介(30分)
常設展示室では、昔の道具の展示を行い、その使い方をクイズや劇で解説します。(写真は「これはなんでしょうクイズ@」をしている様子)
まず、子どもたちには、出題する道具を実際に手で持ってもらい、その道具の重さや形に直接触れてどのようにして使っていたのかを推理してもらいます。また、電気炊飯器を登場させて「炊飯」「保温」機能について話し合い、昔の台所道具(ハガマ・オヒツ・フゴ)をクイズにして紹介しています。そして、スタッフによるミニ劇を上演しながら「火鉢」「コタツ」「ユタンポ」の使い方を紹介しています。
※解説では、今と昔の道具を一緒に紹介することで、あらためて便利になった「今」を実感し、生活を見直してもらう機会になればと考えています。
【参加者の感想】
「五里ごり館に入るといろいろな道具がありました。その中から使ってみたいな〜と思ったのは、(劇で使っていた)コタツです。また、休みの日に行きたいと思いました。」
「(クイズで紹介していた)ハガマがあんなに大きいとは知りませんでした。すごかったです。」
「社会科の時間にたくさん先生に『昔の人は大変やったんやで』と聞いていました。でも、五里ごり館に行って、こんなに大変だったんだなということがわかりました。」
■体験学習■■■■■■■■■■■
■糸紡ぎ体験(30〜45分)
体験学習の「糸紡ぎ」は、糸車を使って綿から糸を作る作業です。 この体験では、スタッフから優しくゆっくりハンドルを回すコツを紹介しながら、 綿から糸を引き出して拠りをかける作業をしてもらいます。また「綿の実」を使って、 綿と種を分ける「綿くり機」の紹介も行います。
【参加者の感想】
「今日は、五里ごり館に行って糸つむぎをしました。糸をまわしているときに「上手だね」といってくれて嬉しかったです。」
「糸つむぎは、回せばいいんかと思って早く回していたけど、ゆっくり回さないといけないと分かってやってみると難しかったです。最後に綿をもらって嬉しかったです。綿は、花みたいなものだと分かりました。」
■縄ない体験(30〜45分)
「縄ない」は、藁から縄を作る作業のことです。この作業は、「糸紡ぎ」と同じく、農家の人が冬に行っていた仕事です。 「縄ない」の体験は、資料館の友の会に所属するボランティアスタッフが一緒に指導しています。 子ども達は、ボランティアスタッフの熟練の技を近くで見ることで、コツを教えてもらいながら夢中になって作業を行っています。
【参加者の感想】
「丁寧に説明してくれてありがとうございました。 縄ないをやっている時は、はじめは下手だったけれど、 優しく『こうだよ』と言ってくれたおかげで上手にできるようになりました。」
「縄ないの体験をして思ったことは、難しいということです。 (ボランティアさんの)縄ないを見て、すごく早いのでびっくりしました。 実際に、自分でやってみると、藁がばらばらになって、手が痛くて難しいなと思いました。」
■学校の先生へ■■■■■■■■■
この体験学習は、小学校の団体観覧用に作成しました。
体験時間の目安は、それぞれ30〜45分です。
また、教室の都合上、体験学習ごとに人数制限があります。
プログラムについては、担当職員とご相談ください。すべて、予約制になります。
■お問い合わせ■■■■■■■■■
城陽市歴史民俗資料館(五里ごり館)「昔の暮らし」担当者まで
電話0774−55−7611
ファックス 0774−55−7612