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城陽市

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あしあと

    菖蒲風呂

    • ID:6411

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    菖蒲風呂(市辺)

     やっぱ、菖蒲風呂はうちらかてな、まぁ五月になったらしますけどな。菖蒲風呂の時も蓬(よもぎ)を入れますわ。ほて、神さんにもね、粽(ちまき)と、へて、菖蒲と蓬を供えますね。へぇ、ほて、ここへこうお雛さんやないは、大将さん祀りまっしゃろ、それにもそおして供えます。

     へぇそのな、青い蓬はもうその頃になったら五月どす。このくらいになってますねん。なんぼでもそこらにあります。それ採ってきてな、ほて、菖蒲と蓬と粽とこう神さんと大将さんにも供えて、ほて、供えたそれを束ねてお風呂へ入れて、子供にな、こう洗うてやりますねん。

     それね、菖蒲ゆうのか、その粽をアセ(葦)の葉で巻きますやろ。アセてどういうたらええのか、こう葦簾やら編んでまっしゃろ。琵琶湖やらにこう生えたある葉が葦てゆわはるか、ここらはアセの葉ゆうてますねで。アセの葉でな、粽をしいなにね、釜でシューとこう湯掻きますねん。その湯掻いた湯を家のぐるりにずぅーと撒きますねん。そしたらね、クチナワ(蛇)とかそういう長物が家の中に入らへんちゅうな。今は、そんなんしはるとこあらしまへんけど、うちらはもうきっちりそれは。最近はね、そんなんもう笑いますさけね。そやけどな、まぁ、そないゆうてな、お風呂だけはせめて入れてね。子供が入ってんのんチャーとしときますねん。ほて、やっぱりな、そういう長物につかれたりね、そうゆう諸々のことをな、ないようにしてますねん。

     ほて、湯掻いたその葉を巻きますねん。葉が生のままでしたら巻けしまへんえ。ほんで、スウーとな、きつう湯掻くと色があこうなりますしあきまへんな。匂いもとれますし、クタクタとお湯煮えたてといてシャッとつけますねん。ほな、ええ色にサァとあがります。それを粽にまいてな。

     昔はようそんなことゆうてな。ようまぁ、蛇がついたとかな、昔は病気やらしたらお医者さんもあらへんし、拝み屋はんみたいな人におがんでもらわはった訳どすわ。そやったら蛇がついたとかね、まぁ、そうゆうことをゆわはりますねん。ほんなん今のもんは信じひんさけね、話にならしまへんけど。そやけど、まぁ昔はそういうことをゆうてね、そんなことしますねん。

     今までね、私ら、まぁ子どもの少々大きいなるまではしてましたけど、大きなってしもたらね、そんなんさせしません。

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