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民話・昔話 ゲンシリンの主

[2006年8月4日]

ID:1621

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昔はねぇ、そんなこと言うたかって嘘みたいな話ですけど、山にでも主がいましてなぁ。

ほんで若いときですけど、うちにゲンシリンいう畑がありまして、主人と二人でそこに行きましてねぇ、「帰えろか」言うて私はなんも思わんと歩いていましてんな。主人がなんとも思わんと、大きな丸太やと思ってぱっとまたがはりましてんなぁ。ほいたら、ダダーと動きましてんと、大蛇が。

そのときは普通に帰って来ました。その晩からものすごくえらい熱がでまして、それがあんた、先生に来てもろうたかってどないしたかって、三日ほど熱が下がらしませんでした。

そんで、うちのおばあさんが祈祷(きとう)しはる人に拝んでもろうたら、「ゲンシリンの主がついて行ったらまつってもらえるやろと思ってついてきたのに、全然まつってくれへんから、そのことを熱にだしてあらわしてんね」と言わはってね。

そっから、おばあさんは一所懸命になって、社をつくって今もちゃんと朝に洗い米あげています。社も一回目に建てたのがもう古くなりましたので、三年前に二代目の社に建て替えて、庭の中におまつりしています。そりゃあほんまにねぇ、百姓の担うオウコ(天秤棒)ぐらいのが、バァーッと横たわってましてんなぁ。ゲンシリンの主が誰かにまつってほしいからついてきたとはなぁ。

ほんまに原因不明の熱でしたな。兵隊から帰らはってからやさかい、三十になってはらしません若いときでした。私はなんも信心せん性分ですわ。嘘みたいな話ですけど、あの時だけは、おばあさんがちゃんとおまつりしはったら、その晩に熱下がりました。不思議なこともありますなぁ。

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