2018年6月15日号 挿し木で花木をふやす
[2018年6月15日]
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植物が盛んに生長する梅雨時期は発根を促す気温と湿度が高く、挿し木を行うのに最適です。
挿し木は、親株と遺伝的に同質の株(クローン)をつくることができ、花の色や形が親株と同じものを増やすことができるメリットがあります。
挿し木用の枝(挿し穂)には、今年伸びた新しい枝を使用し、枝の先端は切り落として中ほどの部分を使います。長さ10から15cmぐらいを目安に新芽の出る葉の付け根を一節含む枝を準備し、葉が大きなものは水分が蒸散しやすいため、葉を半分に切っておきます。次に、挿し穂の切り口はカッターなどの鋭利な刃物で斜めに切り、30分から1時間水揚げします。鉢は浅めのものを用意し、用土は水はけの良い赤玉土や鹿沼土などを使用し、あらかじめ湿らせておきます。
挿し木する際は割り箸などで鉢土に穴を開けてから、枝を挿します。この時に挿し穂の切り口発根促進剤を塗っておくと、根が出やすくなります。挿し木後は風通しの良い日陰で用土を乾かさないように注意します。3から4週間で発根しますので、そのまま管理し、翌年の春に一回り大きい鉢に植え替えます。
詳しいことは、緑の相談員にお尋ねください。